極私的日本映画ベスト10

そこまで、映画に詳しいわけではないのですが、今まで僕が観てきた日本映画のなかで、凄く良いなあと思った作品を10本挙げてみたいと思います。あくまで私的なランキングですので、世間との評価とは、また違った形となっていますので、ご了承ください。

 

10位 『安城家の舞踏會』吉村公三郎

この作品は、なんといっても生方敏夫の撮影が神がかってます。奥行きのある構図を多用しまくってて、煙草の煙が流れてきて、画面奥の森雅之にピントが合うシーンなんかは鳥肌モノです。華族らしいキザなところも見てて楽しくて、往復ビンタくらいながらも笑いながらピアノを弾く森雅之は最高ですね。吉村、生方コンビでノリノリなのが『誘惑』で、こちらの作品も構図がキメキメで幸せな気分になるのでオススメです。

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9位 『13人連続暴行魔』若松孝二

これは映画というより、ある種の音楽といったほうが正しいのかもしれませんね。魂が解放されてゆく様が阿部薫の不気味なサックスにのせて描かれています。オーバーオールを着たあどけない主人公の悲しげな表情に涙します。f:id:sholivia:20190210123517j:image

 

8位 『喜劇 特出しヒモ天国』森崎東

ハチャメチャなテンションで、最後には涙してしまいます。社会的には恵まれてない人々の懸命に生きる姿はどこか滑稽ながらも力強い生命力に満ち溢れています。森崎監督の慈愛に満ちた眼差しがこの映画の全てです。

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7位 『いつかギラギラする日深作欣二

傑作です。晩年になっても、こんなテンションの映画が撮れるんだからスゴい。バカバカしいながらも迫力のあるカーアクションに大満足です。やっぱ映画は車が壊れてなんぼでしょ。男の子的にぶちアガる一本。f:id:sholivia:20190210124958j:image

 

6位 『降霊』黒沢清

黒沢清の中で個人的にベストだと思う作品。霊能力者がこの映画に出てくる霊を見て、本物に近いと言った逸話があります。f:id:sholivia:20190210131817j:image

 

5位 『悲愁物語鈴木清順

こちらも鈴木清順の中で個人的にベストだと思う作品。長いブランクの後でこんな映画が撮れてしまうんだから流石ですね。

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4位 『東京の合唱』小津安二郎

小津ベスト。小津映画はサイレントでこそ、その良さが発揮されると思うのです。f:id:sholivia:20190210125337j:image

 

3位 『有りがたうさん』清水宏

かなり面白いです。もう10回くらい観たんですけど、まったく飽きない面白さ。1930年代に撮られたとは思えないくらいのヌーヴェルヴァーグを感じます。この作品こそ真のヌーヴェルヴァーグじゃないでしょうか。f:id:sholivia:20190210125458j:image

 

2位 『宵待草』神代辰巳

日本映画を色々観てきたんですけど、まだまだこんな映画があるんだなって感動しました。今まで観たことないタイプの映画で、こういう映画を観るために生きてきたといってしまっても過言ではないです。

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1位 『乱れる』成瀬巳喜男

映画を観る喜びが詰まった作品。何を言ってるかわからない人は、ぜひ一度ご覧になってみてください。映画でしかできない物語り方をみせてくれます。ベストオブベスト。日本映画という枠を超えて、全ての映画の中で突出した作品です。

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他にも『アフリカの光』や『背徳の森』、『トウキョウソナタ』なんかも挙げたかったのですが、10本に絞ったらこんな感じになりました。というか、順番とかはほとんど関係なくて、50本くらい同列1位が続いてる感じですね。面白い映画がたくさんあるというのは幸せなことです。